- 【 安閑無事 】(あんかんぶじ)
- 【 一機一境 】(いっきいっきょう)
- 【 一行三昧 】(いちぎょうざんまい)
- 【 一心不生 】(いっしんふしょう)
- 【 一刀両断 】(いっとうりょうだん)
- 【 一陽来復 】(いちようらい)
- 【 一粒万倍 】(いちりゅうまんばい)
- 【 一期一会 】(いちごいちえ)
- 【 以心伝心 】(いしんでんしん)
- 【 一行三昧 】(いちぎょうざんまい)
- 【 温故知新 】(おんこちしん)
- 【 霞中春雨 】(かちゅうしゅんう)
- 【 廓然無聖 】(かくねんむしょう)
- 【 客来一味 】(かくらいいちみ)
- 【 元来不識 】(がんらいふしき)
- 【 金毛獅子 】(きんもうのしし)
- 【 空即是色 】(くうそくぜしき)
- 【 現成公案 】(げんじょうこうあん)
- 【 行雲流水 】(こううんりゅうすい)
- 【 無古今色 】(ここんのいろなし)
- 【 刻苦光明 】(こっくこうみょう)
- 【 山青水緑 】(さんせいすいりょく)
- 【 七事随身 】(しちじずいしん)
- 【 且坐喫茶 】(しゃざきっさ)
- 【 春風浩々 】(しゅんぷうこうこう)
- 【 松蔭一味 】(しょういんいちみ)
- 【 水月鏡像 】(すいげつきょうぞう)
- 【 青山緑水 】(せいざんりょくすい)
- 【 千里同風 】(せんりどうふう)
- 【 啐啄同時 】(そったくどうじ)
- 【 打成一片 】(だせいいっぺん)
- 【 茶禅一味 】(ちゃぜんいちみ)
- 【 忍黙平直 】(にんもくへいちょく)
- 【 白雲去来 】(はくうんきょらいす)
- 【 白日青天 】(はくじつせいてん)
- 【 百華春至 】(ひゃっかはるにいたる)
- 【 拈華微笑 】(ねんげみしょう)
- 【 明珠在掌 】(みようじゅたなごころにあり)
- 【 無去無来 】(むこむらい)
- 【 明月清風 】(めいげつせいふう)
- 【 明鏡止水 】(めいきょうしすい)
- 【 柳緑花紅 】(やなぎはみどり はなはくれない)
- 【 有言実行 】(ゆうげんじっこう)
- 【 流雲行水 】(りゅううんこうすい)
- 【 和敬静寂 】(わけいせいじゃく)
【 安閑無事 】(あんかんぶじ)
《意味》
安らかで平穏である。何の心配事もなく、静かに過している。そこには、時間や世間の常識にとらわれない自由な境涯がある。
【 一機一境 】(いっきいっきょう)
《意味》
禅の師家が修行者を開悟へみちびく手段で、機とは内なるはたらき、境とはそれが外にあらわれた事象などをいう。
【 一行三昧 】(いちぎょうざんまい)
《意味》
精神を一つのことに集中し統一すること。この境界に入る為には座禅が一番であるが、座禅に限ることはない。今いる場所こそ絶好の修行の場である。茶の湯においては、その一つ一つの点前の動作を無心になり切ってやれば、それが一行三昧である。
【 一心不生 】(いっしんふしょう)
《意味》
あらゆる存在のありのままの姿を捉えるためには、価値判断をしたり分別したりすることは不要なことであり、誤りであるという教え。
【 一刀両断 】(いっとうりょうだん)
《意味》
一ふりの刀でまっ二つに斬ることをいう。そこから断固たる処置をすることや、決断の速やかなさまを指していう時に使用される言葉。
【 一陽来復 】(いちようらい)
《意味》
一年で夜が一番長いのが十二月二十二日頃の冬至である。これから日差しが徐々に永くなる。陰極まって陽に転ずる日で、陽が再びもどって来たことを喜びである。
【 一粒万倍 】(いちりゅうまんばい)
《意味》
一粒の種子から万倍もの多くの粒果を得ること。「世間は利を求む、田を耕すを先にする者なし、一つ種けば万倍す」。裏千家の玄々斎好みの「徳風棗」には、蓋に「一粒万倍」の文字が書かれているが、この内容と『論語』の「君子の徳は風なり」とを、加味して命名されたものである。
【 一期一会 】(いちごいちえ)
《意味》
一期は一生、一会は唯一の出会い。この出会いは二度とないと思えば、出会いを大切に。今日の自分との出会い、今日の景色、厳密には毎日が一期一会。今日は一度限りの茶会であるので全身全霊で取り込む気持ちの意味。
【 以心伝心 】(いしんでんしん)
《意味》
言葉や文字で表現することが難しい仏法の真髄を師から弟子の心に伝えること。主に禅宗で用いる。転じて、言葉や文字を使わなくても、お互いの意志が通じること。
【 一行三昧 】(いちぎょうざんまい)
《意味》
なんでもいいから一つのことに邁進する。
【 温故知新 】(おんこちしん)
《意味》
古きをたずね習うこと。「子曰く、故きを温ね新しきを知る、以て師と為すべし」「知新」は新しい道理を明らかにすること。
【 霞中春雨 】(かちゅうしゅんう)
《意味》
煙のような霞がかかっているが、良く見るとそこには糸のような細い春の雨が降っている。遠くから見ると霞がたなびいているだけのようであるが、近くに行けば細い雨が糸をひいているのである。
【 廓然無聖 】(かくねんむしょう)
《意味》
廓然は心がカラリと晴れたさま。無聖は聖なるものはない。カラリとして尊いものなど何もない。
【 客来一味 】(かくらいいちみ)
《意味》
客とそれを迎える亭主の心が互いに相即相入して、一味一体となったところ。
【 元来不識 】(がんらいふしき)
《意味》
もともとしらない。識を超えているの意。思慮分別のはたらきをもってはかることができないという意味に解する場合もある。
【 金毛獅子 】(きんもうのしし)
《意味》
威をふるって獲物を狙う構えの金色の獅子。元来、文殊の乗り物とされるが、煩悩を断つ根本智のすばやい優れたはたらきをあらわす。
【 空即是色 】(くうそくぜしき)
《意味》
一切の存在は無である(色即是空)が、それは何らかの存在を否定して無にするのではなく、存在それ自体が無であることをいう。
【 現成公案 】(げんじょうこうあん)
《意味》
「現成」とは、ありのまま、そのままの状態のこと。「公案」は問題。目前の事実、ありのままの姿、それがそのまま問題であり、解決であり仏法の当体(とうたい)であるということ。しっかりと現実を受け止めること、それが唯一の問題解決法であり、それ以外に方法はない。
【 行雲流水 】(こううんりゅうすい)
《意味》
行く雲、流れる水の如く、悠々と自在に場所を変え、一処不住、無執着、自由に生きる姿をあらわす。
【 無古今色 】(ここんのいろなし)
《意味》
年を経て、また季節を越えて色が変わらないということ。「松に古今の色無し」という句から松の字を省いたもの。また松という字を大書して後にこの句を書き添える場合もある。
【 刻苦光明 】(こっくこうみょう)
《意味》
刻苦奮闘することで光明が見えること。厳しい修行によってもたらされる素晴らしい成果。
【 山青水緑 】(さんせいすいりょく)
《意味》
青い山とみどりの水。森羅万象がそれぞれ所を得て安住しているさま。
【 七事随身 】(しちじずいしん)
《意味》
「七事」とは、中国の故事で名将の持つ7つの武具を表しています。(弓、矢、刀、剣、鎧、兜、鉾)この七つの武具が備わっていることを言う。修行者を指導をする者は、すべてを兼ね備えていなければならない、という意味。
【 且坐喫茶 】(しゃざきっさ)
《意味》
まあ坐ってお茶でもおあがりなさいと相手の緊張をほぐす意味。
【 春風浩々 】(しゅんぷうこうこう)
《意味》
勇んで行くものと、淋しく送るものとの心の対比。「浩々」は広々としたさま。
【 松蔭一味 】(しょういんいちみ)
《意味》
蔭とは樹木の陰。炎天の日射しにも木陰は一時の涼となる。転じて、人々を苦悩・迷いから救おうとする慈悲の姿をいう。
【 水月鏡像 】(すいげつきょうぞう)
《意味》
水に映った月も、鏡に映った像もともに手につかめない。実体のないことのたとえ。
【 青山緑水 】(せいざんりょくすい)
《意味》
青い山、緑の水。雄大な自然の情景。
【 千里同風 】(せんりどうふう)
《意味》
世の中のすべての場所が同じ状態にあり、平和であること。皆同じく平等の風の恩恵に浴し、万民和楽で世界の太平なること。
【 啐啄同時 】(そったくどうじ)
《意味》
「啐」(そつ)というのは、鳥が卵からかえるとき、ひな鳥が内側からくちばしでコツコツと殻をつつくことを言う。「啄」(たく)というのは、その時に親鳥が外から殻をくちばしでコツコツとつつくこと
【 打成一片 】(だせいいっぺん)
《意味》
原意は、すべてを一つにすること。自己と外界の対象とが完全に一つになること。主観と客観とが一つになった心境。
【 茶禅一味 】(ちゃぜんいちみ)
《意味》
茶道の心と禅の極意とは一つであること。茶道にいう「和敬清寂」の心。余念を雑えず一心に茶を点て、またはいただき、主客一如となって、所作は流れる水のように間断なく、環境を素直に受け入れて後に心を留めないところ。
【 忍黙平直 】(にんもくへいちょく)
《意味》
忍は耐え忍び、黙は一切文句をいわず不言実行で、平は誰に対しても威張らず奢らず平等で、直は真っ直ぐ素直な心。
【 白雲去来 】(はくうんきょらいす)
《意味》
天空に浮かぶ白雲が自ずから無心に去来するさま。そのままが真理の顕現であり如来のすがた。
【 白日青天 】(はくじつせいてん)
《意味》
一点の雲もなく、からっと澄みわたった晴れた空。なにものにも執われない無心のこころをたとえている。
【 百華春至 】(ひゃっかはるにいたる)
《意味》
春が来て数えきれないくらいの花が咲き乱れている様子。誰の為でもなくたた無心に咲いている事の反語。
【 拈華微笑 】(ねんげみしょう)
《意味》
言葉を使わずお互いが理解しあうこと。心から心へ伝わる微妙な境地・感覚のたとえ。
【 明珠在掌 】(みようじゅたなごころにあり)
《意味》
大切な宝物(明珠)は自分の手の中にある。自分の持っている宝に気づいていない。その手の中に自分の掌を見よう。
【 無去無来 】(むこむらい)
《意味》
わまりなきこと。去るも来たるも自由自在、無心の境地をあらわしている。去ることもなく、来ることもない。
【 明月清風 】(めいげつせいふう)
《意味》
明月と清風、清らかに落ち着いた境涯。自然を友にした自在なありかた。
【 明鏡止水 】(めいきょうしすい)
《意味》
明らかな鏡としずかな水。心にわだかまりがなく、静かに落ちついていることのたとえ。
【 柳緑花紅 】(やなぎはみどり はなはくれない)
《意味》
柳は緑の枝を垂れ花はあかく咲きほこっている。はじめは諸現象の違いしか見えない。
【 有言実行 】(ゆうげんじっこう)
《意味》
言葉にあらわしたことを必ず言動として行っていく。
【 流雲行水 】(りゅううんこうすい)
《意味》
雲は流れ、水は行く。「行雲流水」の派生語。雲は風の吹くままに流れ、水は絶えず流れて行きとどまることがない。一所不在で大自在に処する禅修行のあり方をいった句。
【 和敬静寂 】(わけいせいじゃく)
《意味》
茶道の祖である村田珠光の創唱とされ、利休の茶の精神をあらわす四つの規範。相手を敬えば和になれる。相手の個性もそのまま認めて一緒にすごすということ。居心地のよい清々しい関係が生まれる。茶道と禅の真髄、茶禅一味の理想的境地を簡潔に表現したもの。
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