【 茶杓の銘 / 7月(文月) 】

茶杓の銘

7月は文月、七夕月、秋初月など、暦のうえでは晩夏
初旬は梅雨の終わりで降り続いた雨から、
大粒の雨として豪雨のような激しい雨に見舞われます。
梅雨が明けると太陽が照りつける猛暑を迎えます。
遠くの空には、夏特有の入道雲、雲海、雲の峰など、
その優美姿は、茶杓の銘にも好まれています。

【 天の川 】(あまのがわ)

晴れた夜空に帯状に見える無数の恒星の集まり。中国の伝説に、牽牛星(けんぎゅうせい)と織女星(しょくじょせい)とが7月7日にこの川を渡って、年に一度だけ出会うという。
 

【 岩根の水 】(いわねのみず)

中国秦(紀元前3世紀)逸話。「底津地球の大宝」と言われ、古くから霊水・不老長寿の水と言われているもの
 

【 団扇 】(うちわ)

竹を骨とし紙をはり薄く平らなものに柄をつけた物。夏季などにあおいで涼をとるもの。
 

【 逢瀬 】(おうせ)

ふたりが会う時。愛し合う男女がひそかに会うこと。
 

【 織姫 】(おりひめ)

七夕の伝説に登場する女性。
 

【 荷風 】(かふう)

蓮の上を吹き抜ける風のこと。
 

【 喜雨 】(きう)

夏の日照り続いた後に降る雨のこと。
 

【 銀漢 】(ぎんかん)

天の川の和名抄。
 

【 銀河 】(ぎんが)

銀河とは数百から数千個の恒星などが集まっている天体。
 

【 乞巧奠 】(きこうでん)

陰暦7月7日の行事で、七夕(たなばた)祭りの原型。乞巧(きっこう)は技工、芸能の上達を願う祭。
 

【 牽牛 】(けんぎゅう)

わし座の主星アルタイル中国名、またはその擬人化で、牛郎(ぎゅうろう)ともいう。和名の彦星(ひこぼし)または犬飼星。
 

【 笹舟 】(ささぶね)

笹の葉で作った舟。 笹の葉の両端を折り組ませて舟の形にして、川に流して遊ぶもの。
 

【 水琴 】(すいきん)

水琴窟(すいきんくつ)の原理を応用して、水滴が落ちる「ピチャン」「ポチャン」という心地よい音を作り出す音。
 

【 瑞星 】(ずいせい)

めでたい兆しを示す星。景星。
 

【 青苔 】(せいたい)

緑色のコケ。あおごけ。
 

【 清涼 】(せいりょう)

さわやかで涼しいこと。冷たくてすがすがしいこと。
 

【 蝉時雨 】(せみしぐれ)

多くの蝉がいっせいに鳴き始め、あたかも雨(時雨)が降ってきたような音に聞こえること。
 

【 七夕 】(たなばた)

五節句の一つ。星祭りとも言われる。牽牛星と織女星とが年に1度相会える。中国の乞巧奠(きこうでん)と、日本の神を待つ「たなばたつめ」の信仰とが習合したもの。
 

【 大暑 】(たいしょ)

二十四節気の一つ。7月23日頃 大暑とは、暑さが最も厳しくなるという意味。
 

【 鳴神 】(なるかみ)

雷を神格化した神(雷神)。
 

【 氷室 】(ひむろ)

夏に氷を使用するため、冬の間に池にはった氷を切り取り貯蔵した穴室。氷は4~9月、朝廷に献上され天皇・皇族・貴族に供された。
 

【 風鈴 】(ふうりん)

風によって音が鳴る、日本の夏の風物詩。家の軒下などに吊り下げて用いられる小型の鐘鈴。
 

【 鬼灯市 】(ほおずきいち)

7月10日は東京・浅草観音(浅草寺(せんそうじ))の結縁(けちえん)日で四万六千日という。この日に参詣(さんけい)すると4万6000日参詣したのと同じ功徳(くどく)があるといって信者が参集する。
 

【 星祭 】(ほしまつり)

七夕(たなばた)をまつること。七夕祭。 密教で、天変地異のないことや息災延命を祈って、星をまつり、供養する法。
 

【 待宵 】(まつよい)

来るはずの人を待つ宵。
 

【 祭囃子 】(まつりばやし)

祭礼に際して、笛や太鼓で合奏する陽気な囃子。
 

【 夕涼 】(ゆうすずみ)

夕方の涼しさ。
 

【 宵祭 】(よいまつり)

本祭りの前夜に行う小さい祭りのこと。
 

【 流星 】(りゅうせい)

夜空に、突然、尾を引いて飛ぶように見える光体で、流れ星ともいう。
 

【 涼一味 】(りょういちみ)

夏の暑さの中、涼しさに触れること。
 

【 その他 】

【星の雫/ほしのしずく】【夏の月/なつのつき】
【夏の夜/なつのよ】【祭笛/まつりぶえ】
【星の光/ほしのひかり】【花氷/はなこおり】
【打水/うちみず】【くじ取り/くじとり】
【荒磯/あらいそ】【暑気払/しょきばらい】
【夏雲/なつぐも】【瀧波/たきなみ】
【雲の海/くものうみ】【雲の峰/くものみね】
【海松/るみ】【夕凪/ゆうなぎ】
【朝顔/あさがお】【水牡丹/みずぼたん】
【夕顔/ゆうがお】【夕立/ゆうだち】
【白雨/はくう】【水滴/すいてき】
 

chachamaru

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[茶道]に出会って約30年。 200名以上の方を指導をした経験を活かし、 まだ茶道に出会ってない方にも茶道の良さを知って頂きたいとの思いです。

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