【 茶杓の銘 / 10月(神無月) 】

茶杓の銘

10月は神奈月、時雨月、初霜月などとも呼ばれ、
暦の上では晩秋にあたります。
空は天高く澄み渡り、夜の月は昼間のように明るく
肌寒さを感じながら見上げる星空は、より浪漫的な
趣があり、これらを茶趣に道具を取合わせたいです。

【 秋時雨 】(あきしぐれ)

秋の末に降るしぐれ。
 

【 秋の暮 】(あきのくれ)

秋の一日の夕暮れ、秋という季節の終わりという意味もある。晩秋。
 

【 秋晴 】(あきばれ)

秋に見られる,空気が澄んで空が抜けるように青い晴天。
 

【 朝寒 】(あさざむ)

晩秋から初冬にかけての朝の寒さ。
 

【 末枯 】(うらがれ)

木々の枝先や葉の先の方から枯れること。
 

【 落穂 】(おちぼ)

収穫の際に落ち散ったまま見捨てられている穀物の穂。
 

【 鬼の子 】(おにのこ)

鬼の子供。蓑虫の別称。
 

【 雁渡し 】(かりわたし)

雁が渡って行く初秋(9~10月)に吹く北風。
 

【 寒露 】(かんろ)

二十四気の一つ。陽暦10月8〜9日ごろ。
 

【 砧 】(きぬた)

木のつちで布地を打ってつやを出すのに使う、石や木の台。
 

【 木守 】(きまもり)

翌年の豊作を祈って、果樹に一つだけとり残しておくこと。この時期、柿の木などでよく行う。
 

【 金風 】(きんぷう)

金は五行説で秋や西にあたるところから、秋の風。秋風。
 

【 錦秋 】(きんしゅう)

紅葉が錦の織物のように美しい秋。
 

【 御所柿 】(ごしょがき)

甘柿のルーツと言われる柿で、奈良県御所(ごせ)市原産の完全甘柿の品種。
 

【 枯老柿 】(ごしょがき)

発祥伝承の話、渋柿を甘くする方法が知られていない時代、あるとき村に一人の娘が現れて、干し柿の製法を伝えた。娘は、十一面観音の化身だった。
 

【 鹿垣 】(ししがき)

竹や枝つきの木で粗く編んだ垣。獣が田畑に侵入するのを防ぐためのもの。
 

【 松籟 】(しょうらい)

松に吹く風。それが立てる音。また、これに見立てて、茶釜の湯が煮えたぎる音。
 

【 時雨 】(しぐれ)

晩秋から初冬にかけて降ったりやんだりする小雨。
 

【 秋水 】(しゅうすい)

秋のころの澄みきった水や流れを表す。
 

【 秋耕 】(しゅうこう)

秋の収穫の後、すぐ別の種をまくために、田畑を耕すこと。
 

【 霜降 】(そうこう)

二十四節気の一つ。陽暦10月23〜24日ごろ。気温が低下して氷点下になり、水蒸気が地表に凝結して霜となること。
 

【 杣人 】(そまびと)

木を植え付けて材木をとるひと。
 

【 龍田姫 】(たつたひめ)

日本の秋の女神。秋をつかさどる神とされ、春をつかさどる佐保姫と対比される。
 

【 栂尾 】(とがのお)

古来から紅葉の美しさで知られる景勝地。
 

【 苫屋 】(とまや)

苫で屋根を葺いた家。苫葺きの粗末な小屋。
 

【 二季鳥 】(にきどり)

鳥(雁)の異名。秋に北方から来て春に帰り去るとされる。
 

【 稲架 】(はさ)

木や竹を組み、刈り取った稲をかけて乾燥させる。
 

【 火祭 】(ひまつり)

火を焚いて神を祀る祭儀。火災を防ぎ、火災のないように祈る祭。鎮火祭。
 

【 穂波 】(ほなみ)

稲や麦などのが風にそよいで波のようになること。
 

【 豊年 】(ほうねん)

穀物がよくみのり、収穫が多い年。
 

【 豊穣 】(ほうじょう)

穀物などの農作物が豊作になること
 

【 村雲 】(むらくも)

群がり集まった雲のこと。
 

【 夜寒 】(よざむ)

晩秋に、夜分になって感じられる寒さ。
 

【 夜長 】(よなが)

秋が深まるにつれ夜が長く感じられること。
 

【 夕霧 】(ゆうぎり)

夕方にかかる霧。
 

【 その他 】

【秋色/あきいろ】【山里/やまざと】
【嵐山/あらしやま】【山路/やまじ】
【吊るし柿/つるしがき】【落柿/おちがき】
【里の秋/さとのあき】【秋高し/あきたかし】
【太鼓/たいこ】【秋祭り/あきまつり】
【神楽/かぐら】【神嘗祭/かんなめさい】
【笛の音/ふえのね】【山里/やまざと】
【柴舟/しばふね】【蓑虫/みのむし】
【虫の宿/むしのやど】【秋の暮/あきのくれ】
【鬼無里/きなさ】【神渡し/かみわたし】
 

chachamaru

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[茶道]に出会って約30年。 200名以上の方を指導をした経験を活かし、 まだ茶道に出会ってない方にも茶道の良さを知って頂きたいとの思いです。

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