【 茶杓の銘 / 6月(水無月) 】

茶杓の銘

6月は暦のうえでは、仲夏にあたり、水無月、夏越月、鳴雷月などと呼ばれている。
初旬は青く茂る緑陰に爽やかな風を感じられますが、
日を追うごとに薄暑をを感じるようになります。
利休七則に「夏は涼しく」とあるように、
お客へのもてなしは、涼一味につきるでしょう。

【 青田 】(あおた)

稲が青々としている田。また、まだ実っていない田。
 

【 紫陽花 】(あじさい)

梅雨どきに咲く代表的な花木。初夏、淡青色から淡紫紅色に変わる萼(がく)のある小花が、球状に集まって咲くもの。

種類

◉【ガクアジサイ】 ◉【西洋アジサイ】 ◉【ヤマアジサイ】
◉【カシワバアジサイ】 ◉【アナベル】 ◉【ノリウツギ】

 

【 雨宿 】(あまやどり)

雨を避けるために、軒下などにしばらく身を寄せること。
 

【 編笠 】(あみがさ)

木の皮、竹の皮などを編んで作った笠。
 

【 安居 】(あんご)

心安らかに暮らすこと。落ち着いた生活をすること。僧が陰暦4月16~7月15日の期間、篭って修行をおこなうこと。
 

【 漁火 】(いさりび)

夜、魚を漁船の方へ誘い集めるために燃やすたいまつ、かがり火の類。
 

【 石清水 】(いわしみず)

岩の間からわき出るきれいな水。
 

【 雨後青山 】(うごのせいざん)

雨によって空気中の塵が洗い落とされ、山々に広がる葉が青々といつにも増して鮮やかに見える様。厳しい修道によって心がすみきった心境の比喩。
 

【 鵜飼 】(うかい)

鵜を飼いならして鮎あゆなどをとらせること。
 

【 浮舟 】(うきふね)

水面に浮かんでいる小舟。
 

【 蝸牛 】(かぎゅう/かたつむり)

軟体動物。
 

【 腰蓑 】(こしみの)

藁(あし)などに植物を編んで作られた雨具の一種。腰から下を覆うもの。
 

【 空梅雨 】(からつゆ)

雨量が少ないか、または晴れた日が続く梅雨期。
 

【 翡翠 】(かわせみ)

水辺に生息する小鳥。鮮やかな水色の体と長いくちばしが特徴。
 

【 薫風 】(くんぷう)

初夏の若葉や青葉の香りを含んだ穏やかな風。
 

【 夏至 】(げし)

二十四節気の一つ。6月21日ころ。太陽は最も北にかたより,北半球では一年中で昼が最も長くなる。
 

【 苔清水 】(こけしみず)

山間などの苔の間を伝わり流れる清らかな水。
 

【 菖蒲太刀 】(しょうぶだち)

菖蒲・蓬を枕や蒲団の下に入れて寝ると、病気にならないという。新潟県では、宵節供に男の子が蓬、菖蒲を束ねた棒(これを菖蒲太刀という)
 

【 白糸 】(しらいと)

染めていない白い生地のままの糸。
 

【 瀬音 】(せおと)

浅い川の流れが立てる水の音。
 

【 鶺鴒 】(せきれい)

水辺に住み、形の美しい小鳥。背は灰色で腹は白い。長い尾をよく上下に動かす。
 

【 虎が雨 】(とらがあめ)

陰暦5月28日に降る雨。この日曽我祐成が斬り死にし、悲しんだ愛人の虎御前の涙が雨となったといわれる。
 

【 鳴門 】(なると)

狭い海峡で、潮の干満の時に、大きな渦を巻いて鳴り響く場所。
 

【 瀑布 】(ばくふ)

高い所から白い布を垂らしたように、直下する水の流れ。たき。
 

【 橋姫 】(はしひめ)

京都府宇治市の橋にいる女神を宇治の橋姫といいならわした。
 

【 芒種 】(ぼしゅ)

二十四節気の一つ。陽暦の6月6日頃。稲・麦など芒(のぎ)をもつ穀物の種をまく時期とされていた。
 

【 蛍 】(ほたる)

腹部に発光器をもち、暗い所では青白い光を放つ昆虫。
 

【 蛍狩り 】(ほたるがり)

夏の夜、水辺などに光る蛍を捕えて遊ぶこと。
 

【 蛍籠 】(ほたるかご)

木や竹などの枠に荒い目の布や細かな金属の網で作られたカゴ。
 

【 短夜 】(みじかよ)

短い夜。特に、明けやすい夏の夜。
 

【 虫篝 】(むしかがり)

害虫を焚火によって光で誘い集め、焼きくこと。
 

【 山法師 】(やまぼうし)

比叡山延暦寺の僧徒。特に、その僧兵をいう。
 

【 湧泉 】(ゆうせん)

地下から自然に地表へ湧出したいずみ。
 

【 涼一味 】(りょういちみ)

夏の暑さのなか五感で感じる涼気。
 

【 その他 】

【玉藻/たまも】【梅雨寒/つゆざむ】
【川狩/かわがり】【登鮎/のぼりあゆ】
【姫百合/ひめゆり】【布引/ぬのひき】
【代田/しろた】【夏闇/なつやみ】
【田植/たうえ】【夏越/なつごし】
 

chachamaru

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[茶道]に出会って約30年。 200名以上の方を指導をした経験を活かし、 まだ茶道に出会ってない方にも茶道の良さを知って頂きたいとの思いです。

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