【 茶杓の銘 / 3月(弥生) 】

茶杓の銘

3月は仲春、弥生、花見月、梅月といわれます。
はじめの頃は、まだ薄ら寒い日が多くなりますが、
春の気配を感じた生物は、冬籠を終えて活動をはじめます。
この時期、雨とともに、野や山々はしだいに芽吹き、
年中で最も草木が生き茂る季節となります。

【 麗らか 】(うららか)

空が晴れて、日が柔らかくのどかに照っていること。心にわだかまりがなく、おっとりしているさま。
 

【 宴 】(うたげ)

酒食を設け、人々を会して楽しむ。
 

【 音羽山 】(おとはやま)

京都、東山三十六峰の一。中腹に清水寺があり、その奥に音羽の滝がある。
 

【 御水取り 】(おみずとり)

奈良東大寺二月堂の行事。二月一二日(現在では三月一二日)の夜から翌未明にかけて、堂前の若狭井(わかさい)の水を汲みとり、香水とする儀式を行なうところからいう。その水を飲めば万病が治るといわれる。
 

【 朧夜 】(おぼろよ)

月がほのかにかすんで見える夜。おぼろ月夜。
 

【 貝寄風 】(かいよせ)

冬の季節風のなごりに3月下旬ごろ吹く西風。
 

【 門出 】(かどで)

人生の節目を迎える人に対して使われる。
 

【 陽炎 】(かげろう)

春の天気のよい穏やかな日に、地面から炎のような揺らめきが立ちのぼる現象。
 

【 帰雁 】(きがん)

春になって北国へ帰って行く雁。
 

【 玉琴 】(ぎょくきん)

玉で飾った琴。
 

【 佐保姫 】(さおひめ)

春をつかさどる女神。秋の女神である龍田姫に対する。龍田山が平城京の西にあるのに対して、佐保山は東にあるため、陰陽五行説から春の女神として定着した。
 

【 上巳 】(じょうし)

五節句の一つ。旧暦の3月3日は桃の花が咲く季節であることから、桃の節句(もものせっく)とも呼ばれ、主に女児の祝う節句で、雛祭をする。
 

【 春風 】(しゅんぷう)

春の日に吹く穏やかな風。
 

【 春宵 】(しゅんしょう)

春の夜。春の夜は何よりも風情がある。
 

【 春分 】(しゅんぶん)

二十四節気の一つ。陰暦2月の中であり、太陽暦の3月21日ごろにあたる。この日は春の彼岸(ひがん)の中日である。この日を境にして、昼がしだいに長くなり、夜は短くなる。
 

【 白玉姫 】(しらたまひめ)

霞(かすみ)の異称。
 

【 西王母 】(せいおうぼ)

中国で古くから信仰された女仙。西方にある崑崙山(こんろんさん)の天界を統べる母なる女王の尊称である。天界にある瑶池と蟠桃園の女主人でもあり、すべての女仙を支配する最上位の女神。
 

【 誰袖 】(たがそで)

「色よりも香こそあはれと思ほゆれ誰が袖ふれし宿の梅ぞも」(古今和歌集)という和歌があります。衣服の袖の形に作った袋二つを紐でつなぎ、袂落(たもとおと)しのようにして持ったもの。
 

【 桃源 】(とうげん)

俗世間からかけ離れた別天地。理想郷。
 

【 菜種梅雨 】(なたねつゆ)

3月下旬から4月上旬にかけて、菜の花(別名 菜種)の咲いている時期に降り続く長雨のこと。
 

【 野火 】(のび)

春の初めに野原などの枯れ草を焼く火。野火がどんなに激しく燃えても、根さえしっかり張っておけば春風と共に、また新しい生命の芽を吹き出す。
 

【 羽衣 】(はごろも)

天女が着て、自由に空中を飛行するといわれる衣。
 

【 春茜 】(はるあかね)

春独特のやわらかな感じのする夕焼け
 

【 春嵐 】(はるあらし)

2月から3月の春先に吹く強い風。春忘れ。春疾風。
 

【 春霞 】(はるがすみ)

春に立つ霞(かすみ)。古来、春の景物として歌や句によみ込まれることが多い。
 

【 蘖 】(ひこばえ)

樹木の切り株や根元から生えてくる若芽のこと。
 

【 日永 】(ひなが)

春になって、昼間が長く感じられること。
 

【 山笑う 】(やまわらう)

春の山の草木が一斉に若芽を吹いて、明るい感じになるようすをいう。
 

【 熊野 】(ゆや)

能の曲目。鬘(かっら)物。五流現行。
 

【 陽炎 】(ようえん)

局所的に密度の異なる大気が混ざり合うことで光が屈折し、起こる現象。
 

【 若緑 】(わかみどり)

樹木の新芽や若葉などのみずみずしい緑色。その新芽や若葉。
 

【 その他 】

【春の月/はるのつき】【春風/はるかぜ】
【糸遊/いとあそび】【名残雪/なごりゆき】
【三井寺/みついでら】【巣立/すだち】
【弥生/やよい】【涅槃/ねはん】
 

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[茶道]に出会って約30年。 これから茶道を習ってみたい方、茶道についてもっと学びたい方に、少しでもお役に立てるよな情報や学びを提供していきます。

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