4月は晩春、卯月、花残月ともいわれ、麗らか、のどか
などの言葉で表現されるように、光おだやかで、
ゆったりとした心地よい春夢を覚えます。
つかの間の儚い花々が、人の心に花影を残すものです。
その美しさは、しばしば歌や伝説、物語の中で語られてます。
- 【 雲錦 】(うんきん)
- 【 朧月夜 】(おぼろづきよ)
- 【 篝火 】(かがりび)
- 【 香具山 】(かぐやま)
- 【 杏花雨 】(きょうかう)
- 【 穀雨 】(こくう)
- 【 胡蝶 】(こちょう)
- 【 春陰 】(しゅんいん)
- 【 春光 】(しゅんこう)
- 【 春雷 】(しゅんらい)
- 【 春眠 】(しゅんみん)
- 【 隅田川 】(すみだがわ)
- 【 清明 】(せいめい)
- 【 千代の春 】(ちよのはる)
- 【 畑打 】(はたうち)
- 【 八十八夜 】(はちじゅうはちや)
- 【 花筏 】(はないかだ)
- 【 花衣 】(はなころも)
- 【 花冷え 】(はなびえ)
- 【 花吹雪 】(はなふぶき)
- 【 春時雨 】(はるしぐれ)
- 【 藤波 】(ふじなみ)
- 【 仏生会 】(ぶっしょうえ)
- 【 都踊 】(みやこおどり)
- 【 百千鳥 】(ももちどり)
- 【 山桜 】(やまざくら)
- 【 山笑う 】(やまわらう)
- 【 夢見草 】(ゆめみぐさ)
- 【 柳色 】(りゅうしょく)
- 【 柳絮 】(りゅうじょ)
- 【 別れ霜 】(わかれしも)
- 【 その他 】
【 雲錦 】(うんきん)
満開の桜を白雲に、鮮やかに色づいた紅葉を錦織に見立てた物。
【 朧月夜 】(おぼろづきよ)
春の季語で、春の夜に月がほのかに霞んでいる情景。
【 篝火 】(かがりび)
古来の照明具の一つとして、屋外で照明用に燃やす火。鉄製の籠に薪を入れ、火をつけるもので「かがり」の名も細長い鉄片を編んだ容器からの命名といわれる。
【 香具山 】(かぐやま)
万葉集、持統天皇の一歌「春過ぎて 夏来たるらし 白たへの衣乾したり 天の香具山」。奈良県橿原(かしはら)市にある山で、天から降りてきた神聖な山として昔から崇められている場所。
【 杏花雨 】(きょうかう)
二十四節気のひとつ。4月20日頃。清明(せいめい)から数えて15日目頃で、春季の最後の節気。春雨が百穀を潤すことから名づけられたもので、雨で潤った田畑は種まきの好期を迎る。
【 穀雨 】(こくう)
二十四節気のひとつ。4月20日頃。清明(せいめい)から数えて15日目頃で、春季の最後の節気。春雨が百穀を潤すことから名づけられたもので、雨で潤った田畑は種まきの好期を迎る。
【 胡蝶 】(こちょう)
雅楽、舞楽の曲名。源氏物語第24帖の巻の名。貴公子たちが求愛する玉鬘(たまかずら)に養父源氏までが懸想するさまを描く。
【 春陰 】(しゅんいん)
春の空模様がとかく曇りがちであること。春のくもり。
【 春光 】(しゅんこう)
春のけしき。春の風光。また、暖い春の日ざし。
【 春雷 】(しゅんらい)
春に鳴る雷。初雷。立春の頃の雷は、春の到来を伝えるともいわれ、冬眠していた地中の虫たちが雷鳴に驚いて目覚めるという意味から「虫出しの雷」とも呼ばれる。
【 春眠 】(しゅんみん)
春の夜の快い眠り。春の眠り。
【 隅田川 】(すみだがわ)
能の曲目。四番目物で狂女物。
【 清明 】(せいめい)
二十四節気のひとつ。4月4日前後。「清明」は「清浄明潔(せいじょうめいけつ)」という言葉の略となっています。この時期は、草木を始めとした全ての物が活き活きとしており、清らかで美しいということ。
【 千代の春 】(ちよのはる)
千年もの長寿・繁栄を祈って祝う初春。
【 畑打 】(はたうち)
春、種撒きや植え付けの準備のため、鍬(くわ)などで畑の土を掘り返すこと。
【 八十八夜 】(はちじゅうはちや)
立春を起算日(1日目)として88日目(87日後の日)にあたる。茶摘みの最盛期。
【 花筏 】(はないかだ)
散った桜の花びらが水面に浮き、それらが連なって流れていく様子のことです。その花びらの動く様子を筏(いかだ)に見立てた言葉。
【 花衣 】(はなころも)
華やかな着物、または花見に出かける時の女性の衣装を指す言葉。
【 花冷え 】(はなびえ)
立春を過ぎた後に急に寒さが戻ってくることを「寒の戻り」といい、花見の季節の寒の戻りのことを「花冷え」という。
【 花吹雪 】(はなふぶき)
花びらが、あたかも雪がふぶいているかのごとく舞い散るさまのこと。
【 春時雨 】(はるしぐれ)
晴れていたかと思うと急に雨が降ったり、雨が止んだかと思うと急に降り出したり、降ってもすぐに止むような通り雨のこと。にわか雨。
【 藤波 】(ふじなみ)
風に吹かれて波のように揺れ動く、藤の花。
【 仏生会 】(ぶっしょうえ)
釈迦の誕生日の陰暦四月八日(現在は多く陽暦の同日)に修する法会。灌仏会(かんぶつえ)。
【 都踊 】(みやこおどり)
京都祇園の歌舞練場で毎年4月に催される、祇園の芸妓の踊り。
【 百千鳥 】(ももちどり)
鶯うぐいすの異称。古今伝授の三鳥の一種で「呼子鳥(よぶこどり)」「稲負鳥(いなおおせどり)」「百千鳥(ももちどり)」
【 山桜 】(やまざくら)
山に自生し、春、茶色を帯びた若葉と共に、白または薄紅の清らかな感じの中型花が咲く桜。
【 山笑う 】(やまわらう)
春の季語で、厳しい冬に葉が落ち寂しい山の情景が、春になり花が芽吹き山の明るい様子。
【 夢見草 】(ゆめみぐさ)
夢のように美しくも儚く散ってゆく桜。儚くも夢のように美しく愛おしい桜、そんな桜をいにしえの日本人は「夢見草」と呼んだ。桜の異名。
【 柳色 】(りゅうしょく)
青々とした柳の色。
【 柳絮 】(りゅうじょ)
柳の花が咲いた後に白い綿毛のある種子が散るさま。
【 別れ霜 】(わかれしも)
晩春のころ、最後に降りる霜のこと。
【 その他 】
【花籠/はなかご】【花車/はなぐるま】
【吉野/よしの】【春夕/しゅんゆう】
【苗代/なえしろ】【花の雫/はなのしずく】
【葵/あおい】【草笛/くさぶえ】
【賢木/さかき】【青楓/あおかえで】
【青陽/せいよう】【駆馬/かけうま】
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