【 禅語 / 五文字 】

禅語
目次
  1. 【 安閑日如年 】(あんかんのひとしのごとし)
  2. 【 一華開五葉 】(いっかごようにひらく)
  3. 【 一笑千山青 】(いっしょうすれば せんざんあおし)
  4. 【 一粒万々倍 】(いちりゅうまんまんばい)
  5. 【 雨後青山緑 】(うごのせいざんみどりなり)
  6. 【 延年菊花酒 】(えいんねんきくかのさけ)
  7. 【 桜花無尽蔵 】(おうかむじんぞう)
  8. 【 龟鶴年寿富 】(かくねんじゅとむ)
  9. 【 慶雲五彩生 】(けいうんごさいをしょうず)
  10. 【 紅炉一点雪 】(こうろいってんのゆき)
  11. 【 壺中日月長 】(こちゅう にちげつながし)
  12. 【 歳月不待人 】(さいげつひとをまたず
  13. 【 直心是道場 】(じきしんこれどうじょう)
  14. 【 松樹千年翠 】(しょうじゅせんねんのみどり)
  15. 【 春光日々新 】(しゅんこうひびあらた)
  16. 【 水声無古今 】(すいせい ここんなし)
  17. 【 清流無間断 】(せいりゅうかんだんなし)
  18. 【 清風拂明月 】(せいふうめいげつをはらう)
  19. 【 鉄船水上浮 】(てっせんすいじょうにうかぶ)
  20. 【 日々是好日 】(にちにちこれこうにち)
  21. 【 白雲自去来 】(はくうん おのずからきょらいす)
  22. 【 白珪尚可磨 】(はっけいなおみがくべし)
  23. 【 弄花香満衣 】(はなをろうすれば かおりころもにみつ)
  24. 【 万歳緑毛亀 】(ばんざいりょくもうのかめ)
  25. 【 万里無片雲 】(ばんりへんうんなし)
  26. 【 人朽名不朽 】(ひとはくちても なはくちず)
  27. 【 無事是貴人 】(ぶじこれきにん)
  28. 【 本来無一物 】(ほんらいむいちもつ)
  29. 【 松無古今色 】(まつにここんのいろなし)
  30. 【 菊水月在手 】(みずをきくすれば つきてにあり)
  31. 【 看々臘月尽 】(みよみよ ろうげつつく)
  32. 【 無心帰大道 】(むしんにして だいどうにきす)
  33. 【 開門落葉多 】(もんをひらけば らくようおおし)
  34. 【 開門福寿多 】(もんを ひらけば ふくじゅおおし)
  35. 【 山呼万歳声 】(やまはよぶ ばんぜいのこえ)
  36. 【 吾心似秋月 】(わがこころしゅうげつににたり)

【 安閑日如年 】(あんかんのひとしのごとし)

《意味》
のんびりとした静かな一日は、まるで一年に匹敵するように感じてしまう。日常の忙しさや時間にとらわれず、ゆっくりと平穏に過す様子をいう。
 

【 一華開五葉 】(いっかごようにひらく)

《意味》
一心から五智が開かれるという意味。達磨の禅風が将来五派にわかれて栄えるであろうという予言。
 

【 一笑千山青 】(いっしょうすれば せんざんあおし)

《意味》
苦しいとき、悲しいとき、落ち込んだとき…。ツラいときは視野が狭くなっている。苦しい状況を笑い飛ばしてしまえば、視野が広がり道がひらけてくる。
 

【 一粒万々倍 】(いちりゅうまんまんばい)

《意味》
一粒の茶のたねは、人々の丹精によって増えに増えつづけて今日にいたっているという意味。
 

【 雨後青山緑 】(うごのせいざんみどりなり)

《意味》
雨過ぎて、清々しい山のながめ。大雨が煩悩妄想の塵を洗い流して、うつくしい景色があらわれた。
 

【 延年菊花酒 】(えいんねんきくかのさけ)

《意味》
古来、9月9日重陽の節句に菊花の酒を飲めば長寿を得ると信じられた。
 

【 桜花無尽蔵 】(おうかむじんぞう)

《意味》
一輪の桜花は短い命であるがそこに永遠の生命を見出す禅人の境涯。
 

【 龟鶴年寿富 】(かくねんじゅとむ)

《意味》
亀は万年、鶴は千年のたとえ通り、長寿に富むもので、その縁起をかついでの祝語。
 

【 慶雲五彩生 】(けいうんごさいをしょうず)

《意味》
慶雲とはめでたい時に現れる瑞兆で、五色に彩られている。五彩とは青・黄・赤・白・黒の五色の事。
 

【 紅炉一点雪 】(こうろいってんのゆき)

《意味》
真っ赤に燃え盛る炉の上に一片の雪が舞い落ち、瞬時に消えるさまをいう意味。
 

【 壺中日月長 】(こちゅう にちげつながし)

《意味》
中国の昔話。『壺の中に入ってみると、なんとも心地いい空間だった。そこでのんびりと一日を過ごし、外に出てみると、なんと!3年が過ぎていた』心地いい空間でのんびりするのは、時間を忘れるほど楽しいということ。
 

【 歳月不待人 】(さいげつひとをまたず

《意味》
時の流れは人を待ってはくれない。
 

【 直心是道場 】(じきしんこれどうじょう)

《意味》
直心とは自分のありのままの心を指し、これこそが道場であり、いたるところが修行の場所となる意味。
 

【 松樹千年翠 】(しょうじゅせんねんのみどり)

《意味》
つねに緑を保っている松とは、万古不易の真実の象徴であるという意味。
 

【 春光日々新 】(しゅんこうひびあらた)

《意味》
春の景色は日を追って変化し、毎日毎日が新しいという意味。
 

【 水声無古今 】(すいせい ここんなし)

《意味》
水は絶え間なく流れ、その水音は今も昔も変わりない。何気ない身近な水の音に託し、絶え間なく移り変わる無常の理と、大いなる生命のはたらきをあらわしている。
 

【 清流無間断 】(せいりゅうかんだんなし)

《意味》
清らかな流れは絶えることなく流れつづけている。涼しさを誘う言葉。
 

【 清風拂明月 】(せいふうめいげつをはらう)

《意味》
秋の夜空には明るく輝く月がかかり、地上には涼しく秋風が吹くという情景の意味。
 

【 鉄船水上浮 】(てっせんすいじょうにうかぶ)

《意味》
浮かぶはずのない鉄の舟が水に浮く。ありえないことが起きる事。
 

【 日々是好日 】(にちにちこれこうにち)

《意味》
晴の日も雨の日も楽しい日も辛い日も、全てが人生最良の日であるいう意味。
 

【 白雲自去来 】(はくうん おのずからきょらいす)

《意味》
コツコツと努力していれば、いい事が勝手に向こうからやってくる
 

【 白珪尚可磨 】(はっけいなおみがくべし)

《意味》
完全無欠の貴重な玉でも、さらに磨き続けるべきであるという意味。
 

【 弄花香満衣 】(はなをろうすれば かおりころもにみつ)

《意味》
掬水月在手の対句。
 

【 万歳緑毛亀 】(ばんざいりょくもうのかめ)

《意味》
緑毛の亀は年老いて甲羅に糸のような緑苔を生じ、蓑を着たようになったもの。長寿を祝う言葉。
 

【 万里無片雲 】(ばんりへんうんなし)

《意味》
見渡す限り雲ひとつなくきれいに晴れ渡った青空を叙したもの。
 

【 人朽名不朽 】(ひとはくちても なはくちず)

《意味》
人の寿命には限りがあるが、生前得た名声は後世に残る。長くその名が残るような仕事をせよ。
 

【 無事是貴人 】(ぶじこれきにん)

《意味》
仏の道を歩み、悟りを得るというのは、何もしないということ。
 

【 本来無一物 】(ほんらいむいちもつ)

《意味》
人間は本来一物も有しない。執着心を捨ててしまうと、本来無一物が無一物中無尽蔵であることに気づくこと。
 

【 松無古今色 】(まつにここんのいろなし)

《意味》
「松に古今の色無し、竹に上下の節有り」と対句になっている。松は常に緑で竹は節があり区別があるのでしょう不変の中に差別があり、差別の中に不変がある。
 

【 菊水月在手 】(みずをきくすれば つきてにあり)

《意味》
掬いとった掌のわずかな水の面に月が美しく照り輝いている様子。水を菊すれば月手にあり、花を弄(ろう)すれば香(か)衣(え)に満つの対句。手で水を掬えば月が手の中にあり、花を摘めばその薫りが衣服に溢れるという意味。
 

【 看々臘月尽 】(みよみよ ろうげつつく)

《意味》
臘月とは十二月のこと。看々は良く見なさいという意味。この場合の臘は命の意。命の尽きる時を良く見なさいという意味。無為に過ごしていないか、自分の命を良く見なさい時間はみるみるうちに過ぎ去ってしまい、今年も残りわずかであるという意味。
 

【 無心帰大道 】(むしんにして だいどうにきす)

《意味》
はからいの心を持たなければ、意識しなくても悟りに至る道を歩いているだろうという意味。
 

【 開門落葉多 】(もんをひらけば らくようおおし)

《意味》
「雨を聴いて寒更尽き、門を開けば落葉多し」と対句になっている。寒更尽と落葉多の対句から全てを払い尽くした境地から一転して生まれ出てくるものがある。
 

【 開門福寿多 】(もんを ひらけば ふくじゅおおし)

《意味》
包み隠さず自己の全てをあからさまに露呈することで、多くの福寿がもたらされるという意味。
 

【 山呼万歳声 】(やまはよぶ ばんぜいのこえ)

《意味》
家臣が武帝を祝して万歳の声をあげ、それがまるで山全体が万歳の声をあげているようであったとの故事。
 

【 吾心似秋月 】(わがこころしゅうげつににたり)

《意味》
わたしの心は秋の月に似ている。澄み切った悟りの境地を誌の中に託したもの。
 

chachamaru

chachamaru

[茶道]に出会って約30年。 これから茶道を習ってみたい方、茶道についてもっと学びたい方に、少しでもお役に立てるよな情報や学びを提供していきます。

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